育児と療育とOTと

タイトル下のカテゴリーをクリックいただくとカテゴリー別に見出しが出てきます。

【子供が甘える】甘えることが悪いのか?なぜ甘えるのかについてOTがつぶやく。

変な甘え方を覚えてきた次女

マヨネーズかけすぎ

ケチャップかけすぎ

しょうゆかけすぎ

 

いろんなものを大量につけたがる次女。

かけすぎるので、

「もうおしまい!」

と伝えると、ゆっくり近づいてきて、小さな声で

「もうちょっとだけ」

と言ってくきます。

 

そんな声掛けで何とかなると思うなよ!

ちょっとだけだからね!!

 

そんな風に子どもという生き物は大人に甘えてくるものです。

最近気になった甘えるということに対しての発言

療育界隈でちょっと小耳にはさんだお話。

「この子は人によって甘える」という事案。

甘えるからやることをしないみたいな内容。

この内容から気になること。

 

頭の中の私

甘えるとは何?

甘えることが問題?

甘えることにどう関わる?

 

今回は、自分の持っている知識や経験で考えていきます。

甘えるとは何か?

まず甘えるとは何か。

goo辞書によると

  1.  かわいがってもらおうとして、まとわりついたり物をねだったりする。甘ったれる。「子供が親に—・える」

  1.  相手好意遠慮なくよりかかる。また、なれ親しんでわがままに振る舞う。甘ったれる。「お言葉に—・えてお借りします」

  1.  甘ったるい感じや香りがする。

    1. 「いと—・えたる薫物 (たきもの) の香を」〈常夏

  1.  恥ずかしがる。はにかむ。

    1. 「—・えて爪食ふべき事にもあらぬを」〈竹河

 

今回の内容と合わない気がしてきました。

1にある甘ったれるにフォーカスを当てます。

goo辞書

かわいがってもらおうとして、ひどく甘える。また、自立心がなく、他人に頼る。

 

自立心がなく、他人に頼る。

 

ということが今回は問題として挙げられているようにも感じます。

しかし、甘えるという意味にも色んな意味があることが分かります。

どんな時に甘える?

甘えるにもいろんな要素があります。

広い意味で考えていきます。

 

甘えるの要素
  • おねだり
  • 励まし
  • ヘルプ

 

甘えることにはがとても影響します。

可愛がってもらいたいと思って甘えるのに、例えば50歳のおっちゃんを僕は選びません。だれでもいいワケではないのです。

自分が好意を寄せている人、僕なら異性がいいですね!

そういった人に甘えます。

おねだり

欲しいモノがある時にお願いする時は、いつもよりトローンした声を出すものです。

「今度、お泊りでお出かけしてきてもいい?」

このお願いをする時は妻の顔色をうかがいながら行います。

励まし

疲れた時やしんどい時には人に甘えて、エネルギーを蓄えるモノです。

DAOKOさんの歌に

「頑張ってみるから~終わったら抱きしめて」

とあります。

そんなイメージです。


www.youtube.com

ヘルプ

しんどい時に先輩や上司に相談して、手助けや助言を要求します。

そんな時は相手の好意によりかかることになります。

「すみません、甘えてしまって」

自分の力を超える課題と直面したと感じた時に誰かに甘えたくなるものです。

甘えるの変化

場面や環境が変わると甘える種類もたくさん出てきます。

甘えることで楽になることもたくさん出てくることに気づきます。

甘えることが悪いこと?

さて、今回気になった課題は自立心なく、他人に頼ることが問題という前提で話をします。

ちなみにこれ園児さんの話。

私の結論を言うと

無理でしょ!今それを獲得しようと頑張っている時期なんだから!

 

かの有名な心理学者エリクソンは、「人は年齢に応じて8つの段階があり、その中で心理的な課題がある」としています。

幼児期の発達課題は、「自律性を持つこと」としています。

いろんなことが出来るようになり、自分でどんどんやっていこうと行動しながらも、自分の周りのルール等と調整をする中で、自分から何かをしていこうという意思を育てる時期です。

 

その葛藤を育てる時期だから、自立心なく、他人に甘えることがあるのは仕方がないところもあります。

そのため、

【なぜ児童は何かをしようという時に人に甘えてしないのか。】

ということを考えないといけません。

可能性として、

提示されている課題を出来ない、難しいと感じているから

ということも考えられます。

しかし、発達課題は挑戦をしていくこと。

ということはどこまで出来るのかを考えて挑戦を促すことが必要になります。

  • 課題を簡単にしたらよいのか?
  • 出来ることは何か?
  • 何を手伝うと出来るのか?

療育者としてはこれらを支援することが大切ではないでしょうか。

 

甘えることが悪いのではなく、今求めることが児童に合っていないということですね。

 

甘えてもいいじゃない。今しか甘えられないんだし。

30、40歳になって、甘えられても皆引くんだし。

甘えることが悪いわけではないのだから、甘えなくても良い環境を考えていくことが建設的ですね。

気をつけよう~

 

今後も療育で気になったことを振りかえっていきます。

 

それではまた。