子育ての悩みでよく聞く話の中に、食事に関連するモノが多くあります。
- 食具の使い方が悪い
- ダラダラ食べる
- 偏食が激しい etc
さまざまな種類の悩み事が食事一つを切り取ってもありますが、その中でも「ご飯を残すこと」についてが本日のテーマです。
ご飯を残されるのはしんどい
我が子も平気でご飯を残します。
僕は百姓の子なので、お米や野菜を作ることの大変さの一部を経験して育っています。
- 機械では植えられない稲を手で植える作業
- 毎朝水を見に行く行為
- しゃがみ込んで行う草抜き
- 大量の収穫作業とその運搬
子供の時、父は本当にしんどい作業に対しヘルプを出していました。
今は昔より機械が発達していますが、金銭的にも年齢的にもそれに対応できる人ばかりではないので、今でも大変さは引き継がれているでしょう。(少なくとも父はそうです。)
もの凄く腰の曲がったおじいちゃんとおばあちゃんたちの存在。
蓄積されると人間の体に影響を与えるくらいの負荷がある作業ということを物語っています。
さて、話を「ご飯を残すこと」についてに戻します。
繰り返します。
我が子も平気でご飯を残します。
ご飯を残すのに「アイス食べたい」などと言うので、娘とケンカをするとことは日常茶飯事です。
ご飯を大事にしてほしいという親の想いは立派ですが、まだまだ子供はそのステージにはいないことを自覚しないといけません。
振り返るとご飯を残す理由にもいくつかパターンがあることに気付きます。
ご飯を残す理由
- まだ食べたことのないモノまたは、好まない味のモノがある
- 自分が食べられるご飯の量を分かっていない
- 食事前に何かを食べている
他にもありますが、我が家のTOP3です。
胃の限界、経験の限界がありますので、子供にすぐに変わってもらうというのは酷な話です。
一つ一つの理由に対して対策を考えることが大切になります。
まだ食べたことのないモノまたは、好まない味のモノがある
文初めて見る食材は10回見て初めて食べられるようになる!!
と言われたことがあります。
正直10回見せても食べないものは食べません。
その反面
Q:いつごろにいろんな食材を食べられるようになりますか?
A:20才までには食べられるようになります。
というジョークも聞いたことがあります。
(20才を過ぎても食べられない子は食べられないので、比喩と捉えています)
苦手なものは苦手と割り切ることが必要です。
以前三才半健診で栄養士に相談した際には、
- 子どもは特に苦みと酸っぱいのが苦手、体に良くないものと思う
- 間食のチーズやフルーツ等で栄養を補うと良い
- 嫌いなものを大量につがれるとそれだけでウっとなってしまう
とのことでした。
苦手なモノと分かるなら少しずつ出すことが食事のモチベーションに関わってきそうです。
自分が食べられるご飯の量を分かっていない
- おかわりを求めたのに残す
- 最初は食べ始めるのに途中で残す
このようなことがあります。
子供はまだまだ自分がどれくらい食べられるか分かっていないように感じます。
男の子をぐんぐん伸ばす!お母さんの子育てコーチング術(男の子だけでなく女の子にも当てはまることを書いています)では
- あらかじめ子どもが食べられる量を考えてから器に盛りつける。
- ママがとりわけた量が多いときには、食べる前に、お鍋に戻してオーケーにする。
引用 男の子をぐんぐん伸ばす!お母さんの子育てコーチング術 東 ちひろ著 CASE27 食べ物の好き嫌いが多い子には‘‘そのうちに‘‘と長い目で より
としております。
大人もそんなに食べられないと感じたらご飯の量を少なくします。
その原点に戻ることが大切です。
ご飯の量を聞いてから渡すR5.8.28追記分
子供に食べられる量を確認してから渡すことを意識する時があります。
(毎日は出来ません。人間ですもの。ほどほどでいいのです。)
ご飯をついで
「これ全部食べられるか?」
と確認します。
確認すると、ご飯の量について何も考えていないのだろうな、と感じます。
明らかに残すだろうという量でも平気で食べられると言います。
もちろん残します。
これは食べないだろうなというモノは少なくするのは大切です。
親子のストレスが少なくなります。
1個か2個など少ない量で食べられるかを聞くと「うん」と答えます。
言葉は力を持っているので、肯定するとその通りにしようとすることがあります。
お互いに確認しながら進めていきたいものです。
もちろん、肯定していても食べない時は食べないです。
100%大丈夫ということは子育てには無いので、確率を上げる方法を探していきます。
食事前に何かを食べている
先に何か食べていたらお腹いっぱいで食べられません。
そりゃそうです。
ジュースを一杯飲ませた後に、ご飯を食べないという例はいろんなところで目にします。
食事の準備をしている時に空腹を訴えるのに耐えられないのなら、栄養になる間食を与えた上で、食事量を調整すると良いでしょう。
偏食についてR5.8.28追記
偏食というものがあります。
特定のものばかり食べる。逆に特定のモノを食べない。
という状況です。
感覚の捉え方の違いから、
- 口に入れると硬いモノが痛い。
- どろりという感触がどうしても耐えられない
など理由は様々です。
食べ物の認知の仕方の違いから食べない場合もあります。
難しいのは、好き嫌いと偏食は違うということ。
研修会で
嫌いなモノでも少しは食べるので、偏食まではいえない
という言葉がありました。
いずれにせよ、何が理由の好き嫌いかを考える必要があります。
- 初めての食べ物で、得体がしれない→親が爽やかに食べて認知を変える(やっても食べることを求めない)
- 硬くて痛い→柔らかいから少しずつ硬い食材にしていく
- 食材が大きくて構える→小さく切って出す
理由に合わせて方法を考えて気長に関わっていきたいです。
最後に
書籍で面白かった内容の一つとして、食事を食べさせたい親への意見にこんなものがありました。
今後、小学校に入ったとき給食で困るといけないから。
→昔のように完食することを強要する先生は少ないはず!
たしかに!時代は変わっています。
ご飯を大切に
という自分の価値観を変えるつもりはありませんが、価値観と現実の共存を考えていきます。
今後も子どもの生活に関する振り返りを行っていきます。
それではまた。
作業を分析して何に関わるかを考えることが大切です。