挨拶が出来ない娘
長女は対人緊張高めな子です。
朝、保育園に行くと先生に会います。
先生に僕が「おはようございます」と挨拶をすると、もちろん先生から「おはようございます」と返事があります。
次は娘の番ですが、
「…」
黙って部屋に入っていきます。
朝一番に人に対して挨拶することが苦手なようです。
空間に向かって挨拶をすることは出来ることがあります。
昨年の2月ごろまでは保育園に入る時に一緒に声を出すことが出来ていましたが、熱を出して休むことがあり、そこから言わなくなりました。
現在は、次女の教室に対してなら可能です。
保育園では一緒に次女の部屋に行った後に長女の部屋に向かいます。
その時に次女に変わってドアを開けて
「おはようございます」
と言うことは出来ます。
その時に、先に先生が気付いて長女に話しかけるとアウトです。
帰りの「バイバイ」は言えるのに。
(心のエンジンが温まっていないんだよね)
そんな心の声が聞こえてきます。
何故挨拶をしない?
娘になぜ挨拶をしないか何度か尋ねたことがあります。
返ってくる答えは大体同じです。
「だって恥ずかしいんだもん」
- 「怖い」
- 「忘れた」
- 「苦手」
など、娘が場面を切り抜けるために使う言葉にもバリエーションが出てきました。
場面によって恥ずかしさが挨拶の邪魔をしている時があれば、邪魔にならない時もあります。
ここまでなら頑張ったら出来る!
そのスモールステップを積み重ねて何年後かに1人で挨拶が出来る子になってもらいたい。
そのための挨拶のスモールステップを考えていきます。
スモールステップの発想はこちらから
挨拶のスモールステップ
はじめに、挨拶の工程を考えます。
挨拶の工程
- 挨拶をする相手の前に立つ
- 挨拶をする相手の方に顔を向ける
- おじぎをする(場合によって割愛)
- 声をだす
- 相手の返事を聞く
- 立ち去る
こんな感じでしょうか。
一番大切にしたいのは
4.声をだす
この内容は相手に対して、親愛を表明するものになると考えています。
仲間意識が生まれたり、集団に所属している意識に繋がるものです。
娘は相手の前に1人で立ったり、返事を聞いたりすることは可能です。
現在困っていることはここでしょう。
場面の段階
続いて、場面の段階を考えます。
保育園の対先生への挨拶を段階づけます。
難易度が低い順に挙げていきます。
- 朝、先生が見えない次女の教室に向かって挨拶をする
- 朝、先生が近くにいる次女の教室に向かって挨拶をする
- 帰る時に親と一緒に長女の先生に向かって挨拶をする
- 帰る時に1人で長女の先生に向かって挨拶をする
- 朝、親と一緒に長女の先生に向かって挨拶をする
- 朝、親と一緒に次女の先生に向かって挨拶をする
2までは毎回出来ています。
3,4では、日によります。
5は出来ない時が多いです。
6は出来ないです。
当面の目標は
行動
挨拶をしようという意思を見せる
場面
朝、親と一緒に長女の先生に向かって挨拶をする
行動の段階づけ
声を出す行為は相手に対して意思を示す行為です。
意志さえ示してもらえたらまずはOK。
声以外に代替え出来るものを考えます。
- おじぎをする
- 手を挙げる
パッと思い浮かぶのはそれくらいです。
人によっては
- カードを出す
- 録音して流す
とかが上がる人もいるかもしれません。
娘に聞くと手を挙げるは出来るそうです。
実際の場面では促しがあれば右手を挙げて挨拶が出来ていました。
行動の定着へ
させっぱなしでは、行動の定着に繋がりません。
行動の振り返りを促します。
挨拶をした様子を振り返り、私が嬉しかったことを伝えます。
やって良かったという気持ちが次の日にも繋がると良いです。
そして、1回出来たからと大人が調子に乗ってはいけません。
次の日にも自分が出来る挨拶の方法を行動直前に検討し、定着を目指します。
自分で言ったことはやるものです。
直前の声掛けで行動を促していきます。
まとめ
- ぎりぎり出来る場面を考える
- ぎりぎり出来る方法を考える
- 定着するように結果を振り返る
- 出来たという経験を促す
スモールステップを踏んだ1週間の結果
スモールステップを踏んだ1週間の結果
- その場で頭をなでる
- 家に帰ってから嬉しかったことを伝える
これらは行っています。
今後も行動を段階づけして、目標を考えていきます。
それではまた。